体幹を日常で活かすには 息を止めず、自然な鼻呼吸と吸気を意識する|流山おおたかの森・初石・江戸川台

「体幹を鍛える」という言葉を聞くと、多くの人が“お腹をギュッと締める”“姿勢をピタッと固定する”といったイメージを持ちます。
しかし、本来の体幹とは“固めるもの”ではなく、“使える状態を保つもの”です。
お腹を締めすぎると呼吸が浅くなり、首や肩に力が入りやすくなります。
体幹を本当に活かすには、日常生活の中で呼吸とともに自然に働かせることが大切です

トレーニング中や重いものを持つとき、「フッ」と息を止めて力を入れることがあります。
確かに一時的には腹圧が高まり、体を安定させることができます。
しかし、日常生活では息を止める時間より、呼吸しながら動く時間の方が圧倒的に長いのです。
息を止める癖がつくと、
• 動作の連動が途切れる
• 肩や首に余分な力が入る
• 姿勢が硬くなり、疲れやすくなる
といった悪循環を招きます。

  1. 鼻呼吸と吸気の意識が体幹を活かすカギ

体幹を日常で活かすためには、息を止めずに鼻から吸うことを意識するのがポイントです。
鼻呼吸には以下のようなメリットがあります。
• 吸気のコントロールがしやすい
• 横隔膜(お腹の奥にある呼吸筋)がしっかり動く
• 自然に腹圧が高まり、体幹が安定する

「息を吸う=体幹を起動する」と考えると分かりやすいです。
吸うときにお腹が少し広がり、腰回りが360度ふくらむように意識してみましょう。
それが呼吸を止めずに体幹を使う感覚です。

  1. 日常生活の中でできる体幹呼吸の実践法

呼吸の意識は、特別なトレーニングをしなくても取り入れられます。
次のような場面で“鼻から吸って体幹を使う”練習をしてみましょう。
• 椅子から立ち上がるとき
• 買い物袋を持ち上げるとき
• 階段を上るとき
• ウォーキング中や姿勢を正すとき

息を吸いながらお腹と背中をふくらませ、
吐くときにその安定を保ったまま動くイメージです。
これを繰り返すことで、自然と呼吸と体幹が連動し、姿勢が崩れにくい体ができていきます。

  1. トレーニングで「呼吸ありき」の体幹を育てる

体幹トレーニングというと、プランクのように静止する種目が思い浮かびます。
しかし、実際に大切なのは呼吸を止めずに姿勢を保つこと。
プランク中に鼻で吸ってお腹の奥を膨らませる練習をすることで、
「呼吸してもブレない安定した体幹」が育ちます。

これは日常生活に直結する感覚で、
動いても姿勢が崩れない、腰に負担がかからない、
そんな“使える体幹”をつくるためのベースになります。

まとめ

体幹を日常で活かすために大切なのは、
• 息を止めない
• 鼻から吸う
• 吸気で体幹を起動させる

この3つを意識することです。
呼吸と体幹は切り離せない関係にあり、
“息を止めないこと”が“体幹を生かすこと”につながります。

今日から、呼吸を意識した体幹の使い方を日常に取り入れてみましょう。
小さな意識の積み重ねが、姿勢や動作の質を確実に変えていきます。

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